COVID-19感染症に対する当院のとりくみ

2020年1月15日に日本で最初の感染者が確認された後、2022年10月に第7波の収束をむかえたのもつかの間、第8波に向かって、患者数が増加しています。いずみの森クリニックで、この2年半、コロナ感染にどのように取り組んできたかをふりかえってみました。

まず、2021年11月にクリニック向けに島津製作所から販売開始されたPCR検査機器を購入し、4月から使用開始しました。
患者さんの自宅にうかがって、鼻腔から検体を採取し、PCR検査を行います。検査結果は2時間くらいで出ますが、訪問診療の合間に装置を自分たちで操作するため、なかなか大変でした。1年半で69件の検査を行いました。

在宅患者さんが発熱した場合、デイサービスなどが利用できなくなり、介護サービスの訪問も中止になります。訪問看護も最小限のサービスとなります。そのため陰性確認をおこなうことで、サービスの継続が可能となりました。
また感染早期から陽性確認が可能となるため、家族に感染予防を指導し、早期治療を行うことができました。患者さんは比較的軽症の方が多かったので、自宅で解熱剤、鎮咳剤、去痰剤などを内服する事で症状が改善しました。また入院にいたった患者さんも、比較的早期に退院する事ができました。最近では、患者さんやご家族に抗原検査をしていただき、電話で治療薬を処方する場合も増えてきました。

ワクチン接種は、患者さんとご家族を中心に訪問診療のタイミングを利用しておこないました。2021年6月~8月の1回目、2回目接種あわせて512件。2022年3月から5月の3回目281件 2022年7月から9月の4回目219件 2022年11月から開始となった5回目は240件の予定です。年内接種を急いでいます。
治療については、2022年10月までは、訪問診療を行って、カロナールを中心とした対症療法薬を中心に処方していました。
令和3年12月24日からラゲブリオ 令和4年2月10日からパキロビッドが一般に処方が可能となり、在宅においても重症化リスクをもつ患者に投与できる状態となっています。
2年半が経過して、ワクチンの接種、検査による早期発見、抗ウイルス薬の処方が可能となり、COVID-19感染の対応も、そろそろ出口が見えてきたのではないでしょうか。

まだまだ余談はゆるしませんが、今後も感染対策をしつつ、頑張って普通の生活をとりもどしていきましょう。
我々もクリニック一同頑張る所存です。

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